それはもちろん「ママ」がいてのこと
単独ご来店最年少は近所の小学生の女の子たち
それも、何度となく足を運んでは文具を買ってくれています
今日、久しぶりにその子たちがご来店
「お久しぶりで~す」
と元気な声で入ってきた
テラマエの空間が一気に賑やかになり、
靴の底のローラー音が店内にひびきわたる
そして、彼女たちは真っ先に文具コーナーに行き
お決まりのお絵かきがはじまる
どんな絵を描いているか、後でこっそり見るのが結構楽しみだ
しばらくすると、「これください」と
一人の女の子が鉛筆を3本差し出した
「鉛筆」と言ってもドイツのファーバーカステル社の鉛筆
ひとつは、1905年にアレグザンダー・ファーバーカステル伯爵家が発表して
以来100年にわたり世界中で愛され続けている定番鉛筆9000番
もう一つは人間工学をもとにデザインされた三角形の軸が特徴のグリップ鉛筆
どちらも作家やプロの絵描きも愛するシリーズです
書き味はもちろん、デザインにおいても大人が欲しいと思える鉛筆です
上からPALOMINOブラックウィング ・FABER9000番・FABERグリップ鉛筆・FABER黒消し |
価格は3本で400円を超えてしまうお買い物です
子育て世代としては正直恐縮してしまう気持ちもあるなか
「絵が好きなの?」 と聞いてみると
「書きにくい鉛筆は好きじゃない」 という答えが返ってきた
その純粋にものに向き合っている姿勢に心打たれながら
「良い鉛筆だよね」とだけ伝えた
私が、小学生のころ「うさぎや」という文房具店に通い
飽きるまで文房具を物色して、ロケット鉛筆や
匂いのする消しゴムなど、おもちゃのような文具を買っていた
そして、帰りには駄菓子屋でビックリマンチョコを買う
もう少しだけファンシーな文房具を取り揃えたほうが
彼女たちがもっと喜ぶだろうなと頭をよぎってしまうが
おそらく、それは安易な発想なのだろう
「コビルナオッサン」
と聞こえてきそうだ
さて、一方、テラマエの店内では女の子の一人が
「早くセブンイレブン行こう!」と言っている
何を買うのか聞きたくなったが
それはもうすでに接客を超えている気がしたので我慢した
そんなくだらないことを考えていたら
彼女たちは「バイ、バーイ」と言って足早に出て行った
おそらく彼女が買った鉛筆が使い終わるのは
また数か月先だろうけど、このシリーズは欠品しないように
気を付けよう
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